ロ ー ヌ ・ ワ イ ン の 豆 知 識
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Cotes du Rhone, Vallee du Rhone
 
名醸地ローヌ地方の略図と概要

アルプスを源流とするローヌ河は、ブルゴーニュを貫いて南下してきたソーヌ河とリヨンで合流し、大小の河川を呑みこみつつ、アヴィニヨン郊外で流れを左右に大きくわかつと、ついにはその姿を地中海へと消しさります。ローヌ地方(Cotes du Rhone コート・デュ・ローヌ)とはローヌ河岸南北約200km、ヴィエンヌからアヴィニヨン南郊まで続く、長大な葡萄産地です。
産地は気候、土壌、また歴史、文化が大きく異なるため南北二地区に分かたれます。ヴィエンヌからヴァランスまでをセプタンリオナル Septentrional ( ローヌ北部地区)、モンテリマールからアヴィニヨンまでをメリディオナル Meridional (南部地区)といいます。コート・ロティ、コンドリュー、エルミタージュなどが前者の代表的アペラシオン。シャトーヌフ・デュ・パプ、タヴェル、ジゴンダスらは後者に属します。
ローヌ地方のワイン生産量はボルドーに次ぐ全仏第二位を誇ります。

 
ローヌ地方のワイン格付システムと広域名称A.C.ローヌ

ローヌ地方には、ブルゴーニュにおける「畑」、ボルドー流の「シャトー」のような、細かで複雑な格付システムは存在しません。14の特定原産地( クリュ Les Crus )を頂点に、南部地区4県複数コミューンからなるコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ CDR.Villages、そして周辺県を含む多数のコミューンからなるA.C.ローヌ CDR.Regional の、3等級がそのすべてです。
A.C.ローヌは、ロワール Loire、ローヌ Rhone、アルデッシュ Ardeche、ドローム Drome、ヴォークリューズ Vaucluse、およびガール Gard の6県に跨る一大生産地で、ここで生産されるワインの8割が実はA.C.ローヌなのです。A.C.ローヌは赤、白、ロゼ、三タイプのワインを産します。指定品種は黒葡萄と白葡萄あわせて20余種にも及びますが、実際の混醸に使用されているのは赤、白用ともに5種類程度が殆どです。赤ワインの熟成能力は1〜3年で若飲み用が大部分を占めますが、一部の生産者がつくる特別キュヴェはクリュ以上の潜在能力を秘めるといわれます。

 
クリュ Les Crus

15の特定原産地。A.O.C.システム確立以前からの名声をもった伝統ある産地がおおくを占めます。ローヌ北部地区に7(8)つのクリュ、南部には7つのクリュがあり、他に類例を見ない特徴、高い酒質を備えています。

 
ヴィラージュ CDR.Villages

ドローム、ヴォークリューズ、ガール、アルデッシュ県下90のコミューンを産地としますが、なかでも際立った特徴を持つ18村に関しては、コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュの後に個々の村名を表記することが認められています。

 
AC.ローヌ CDR.Regional

ローヌ地方で生産されるワインの実に8割がこの等級に属します。ボショレー風の若飲み用から熟成タイプ、クリュ顔負けの高級キュヴェまで品質やタイプは多様をきわめます。

 
甘口ワイン Les Vins Doux Naturels

ローヌ南部地区に二つの天然甘口ワインの産地、ラストーとボーム・ド・ヴニーズとがあります。後者は近年、辛口ステイルワインの格付においても特定原産地となりました。

 
銘醸ローヌの北と南
  • ローヌ北部地区の略図と概要
  • コート・ロティ
  • コンドリュー
  • シャトー・グリエ
  • エルミタージュ
  • クローズ・エルミタージュ
  • サン・ジョゼフ
  • コルナス
  • サン・ペレー
  • ローヌ南部地区の略図と概要
  • シャトーヌフ・デュ・パプ
  • ジゴンダス
  • ヴァケラス
  • ヴァンソーブル
  • ボーム・ド・ヴニーズ
  • タヴェル
  • リラック
  • 補遺 コスティエール・ド・ニーム
 
ヴィラージュ+村名
  • CDR.ヴィラージュの略図と概要
  • ルーセ・レ・ヴィーニュ
  • サン・パンタレオン・レ・ヴィーニュ
  • クローズ・エルミタージュ
  • サン・モーリス
  • ロシュギュード
  • ヴァルレア
  • ヴィザン
  • ロエ
  • ラストー
  • ケランヌ
  • セギュレ
  • サブレ
  • サン・ジェルヴェ
  • シュスクラン
  • ロダン
  • マッシフ・ドゥショー
  • プラン・ド・デュー
  • シニャルグ
  • ピュイメラ
 
ローヌのぶどう品種

グルナッシュ・ノワールとシラー、そしてムールヴェドルが黒ぶどうの三大主要品種。シラーは北部地区のみならず南部地区においても重用されます。補助品種はカリニャン、サンソー、クーノワーズ、マルセランン、ミュスカルダン、カーマレーズ、バカレーズ、ピクプール、テレ・ノワール。白ぶどうはユニークなヴィオニエを筆頭に、マルサンヌとルーサンヌ、グルナッシュ・ブラン、南方品種を代表するユニ・ブランなど。